Day 6・AIを動かす
最小コードでLLMを呼ぶ
OpenAIでもAnthropicでも共通する「送って受け取る」構造を、最小のコードでつかむ。
呼び出しの共通構造
AIの会社はいくつもあり、代表的なものにOpenAI(ChatGPTを作った会社)やAnthropic(Claudeを作った会社)があります。細かい書き方は違いますが、やっていることの骨組みはどれも同じです。この「共通の型」を先につかんでおくと、どの会社のAPIでも迷いません。
- APIキー(そのサービスを使う許可証となる秘密の文字列)を用意する
- 使うモデル名と、送るメッセージ(プロンプト)を決める
- APIを呼び出す(送信する)
- 返ってきた応答から、必要なテキスト部分を取り出す
SDKとrequests、どちらでもいい
SDK(Software Development Kit、各社が用意した専用の呼び出しライブラリ)を使うと短く書けます。requests(HTTP通信を行う汎用ライブラリ)で直接呼ぶこともできますが、まずはSDKの方が読みやすくおすすめです。どちらも『送って受け取る』骨組みは同じです。
SDKを使った最小例(Anthropic)
次はClaudeを呼ぶ最小の例です。写経する必要はありません。『どこがプロンプトで、どこで応答を取り出しているか』を目で追ってください。
import os
from anthropic import Anthropic
# APIキーは環境変数から読む(コードに直接書かない)
client = Anthropic(api_key=os.environ["ANTHROPIC_API_KEY"])
response = client.messages.create(
model="claude-sonnet-4-5",
max_tokens=200,
messages=[
{"role": "user", "content": "Pythonとは何か、初心者向けに2文で説明して。"}
],
)
# 応答からテキスト部分を取り出す
print(response.content[0].text)同じ構造を別の会社でも
OpenAIのSDKでも、書き方の細部が違うだけで流れは同じです。『キーを渡す → モデルとメッセージを指定 → 呼ぶ → 応答からテキストを取り出す』という4ステップを探しながら読むと、初見のコードでも構造が見えてきます。
危ない書き方
APIキーをコードに直接書いてしまう。GitHubなどに公開すると悪用され、料金を請求される危険がある。
client = Anthropic(api_key="sk-ant-xxxxxxxxxxxx") # 絶対にやらない安全な書き方
キーは環境変数(OSに登録する設定値)から読む。コードにはキー本体が残らない。
import os
client = Anthropic(api_key=os.environ["ANTHROPIC_API_KEY"])APIキーは秘密。コードに直書きしない
APIキーはお店のレジの鍵のようなものです。コードに直接書いてうっかり公開すると、他人にあなたのアカウントで料金を使われます。環境変数や設定ファイル(公開しない)から読むのが基本です。
AIにはこう聞く
「Anthropic(またはOpenAI)のPython SDKで、環境変数からAPIキーを読んでメッセージを1回送る最小コードを書いて。応答からテキストを取り出す行にコメントを付けて」と頼むと、この章の構造そのままの雛形が得られます。得られたコードは4ステップに分けて自分で読み直しましょう。
読んでも腑に落ちない所は、AIに噛み砕いてもらいましょう。
理解度チェック
答えられれば、面接で説明できる状態に一歩近づきます。
LLM APIを呼び出す共通の流れとして正しい順序はどれ?
APIキーの扱い方として最も適切なものはどれ?
初めて見るLLM呼び出しのコードを渡されたとき、あなたはどこに注目して読みますか。この章で学んだ「共通構造」をもとに説明してください。
記述式です。まず自分の言葉で答えを考えてから、模範解答を開いて自己採点してください。