Day 7・AIと組んで作る・直す — バイブコーディング実践
プロンプト設計 — 発注書を書けるようになる
曖昧な発注は曖昧な成果物になる。AIに伝わる頼み方の型を身につける。
プロンプトは「発注書」
[[prompclienrequest とは、AIへの頼み方(指示文)のことです。ここでいちばん大事な考え方はこれです。プロンプトは、職人さんに渡す「発注書」だということ。
たとえるなら
リフォーム職人に「いい感じにして」とだけ言ったら、あなたの思う「いい感じ」は絶対に出てきません。「6畳の部屋の壁を白に、床は木目調に、予算は10万円で」と書いた発注書を渡して初めて、思った通りのものが返ってきます。AIも同じで、曖昧な発注は曖昧な成果物になります。
バイブコーディング([[vibe-codin用語])では、あなたはコードを書く人ではなく「発注する人」です。だからこそ、発注書を書く力が成果物の質をそのまま決めます。手を動かすのはAIでも、頭で設計するのはあなたです。
良い発注書の5要素
良い発注書には、だいたい次の5つが入っています。レストランで料理を頼むときを思い浮かべると覚えやすいです。
- 目的(何のため): 「常連さん向けに、辛さ控えめで」
- 入力と出力(何を渡すと何が返る): 「注文番号を言うと、料理名を返して」
- 制約(守ってほしい条件): 「ピーナッツは絶対に使わないで(アレルギー)」
- 例(見本): 「こういう盛り付けにして(写真)」
- 使う場所(文脈): 「初心者が読むWebサイトで使うコードです」
なぜ例が効くのか
言葉で100回説明するより、見本を1つ見せるほうが速く正確に伝わります。AIは「こういう形にしてほしいんだな」を例から読み取ります。人間の新人教育とまったく同じで、口頭説明より「お手本」が最強です。
曖昧な発注
「ログイン機能を作って」だけ。何をもってログイン成功か、失敗したらどうするか、何も決まっていない。返ってくるものが毎回バラバラになる。
ログイン機能を作って明確な発注
目的・入力出力・制約・例・文脈が入っている。返ってくるものが安定し、直しも頼みやすい。
初心者向けサイトのログイン機能を作って。
入力: メールとパスワード
成功: トップページへ移動
失敗: 「メールかパスワードが違います」と表示
制約: パスワードは画面にそのまま出さない
例: エラー文言はやさしい日本語で一度で完璧を狙わない — 会話で育てる
発注書は一発で完璧に書けなくて大丈夫です。まず大まかに頼み、返ってきたものを見て「ここをこう直して」と会話で育てていくのが実践的です。彫刻家が、まず大きく削ってから細部を彫り込むのに似ています。
丸投げの危うさ
「全部いい感じにやっといて」で出てきたコードは、動いても中身がブラックボックスになりがちです。あとで直したいとき、そもそも何を頼んだか自分でも分からず、直しようがなくなります。発注書を残す=自分用の記録にもなります。
AIにはこう頼む
「この機能を作る前に、必要な情報が足りていたら質問して」と一言添えると、AIが逆に確認してくれて、発注漏れを防げます。「作ったら、どういう前提で作ったかも3行で教えて」も便利です。
読んでも腑に落ちない所は、AIに噛み砕いてもらいましょう。
理解度チェック
答えられれば、面接で説明できる状態に一歩近づきます。
「プロンプト(発注書)」の良し悪しが左右するものとして、最も適切なのはどれ?
良い発注書に「例(見本)」を入れると効果的なのはなぜ?
「AIへの丸投げ」と「発注書を書いて頼む」の違いを、身近なたとえを使って説明してください。
記述式です。まず自分の言葉で答えを考えてから、模範解答を開いて自己採点してください。