Day 7・AIと組んで作る・直す — バイブコーディング実践
バージョン管理と卒業 — セーブポイントを打ちながら進む
Gitはゲームのセーブポイント。安全に作り直し、読める・任せる・直せる・説明できる人になる。
バージョン管理 = ゲームのセーブポイント
[[version-controclienrequest(バージョン管理)とは、作業の途中経過を記録して、いつでも過去の状態に戻れるようにするしくみです。その代表が Git です。むずかしく考えず、ゲームのセーブポイントだと思ってください。
たとえるなら
難所に挑む前にセーブしておけば、失敗しても直前から再開できます。Gitがあれば「AIに大改造を頼む前にセーブ」しておき、もし壊れても一瞬で元に戻せます。セーブがあるから、大胆に試せるのです。
なぜバイブコーディングでこそ重要か
AIに任せると、一度にたくさんのコードが書き換わります。良かれと思った変更で全部動かなくなることもあります。セーブ(コミット)があれば『さっきの動いていた状態』にすぐ戻せるので、安心してAIに大胆な変更を頼めます。
最低限おさえる3つの動き
Gitには機能がたくさんありますが、最初はこの3つだけで十分です。言葉より、意味を覚えてください。
- コミット(commit): いまの状態に名前をつけてセーブする。例: 「ログイン画面ができた」
- 履歴を見る(log): これまでのセーブポイント一覧を眺める。いつ何をしたかの日記になる
- 戻す(revert/checkout): 前のセーブポイントに戻る。壊れても怖くない安全網
git commit -m "ログイン画面ができた"
git log
git revert (戻したいセーブの番号)こまめにセーブ
ゲームで何時間もセーブせずに進むと、やられたとき全部やり直しです。プログラムも同じ。『1つ動くものができた』ごとにコミットしておくと、失敗の被害が小さくて済みます。大きく1回より、小さく何回も。
AIにはこう頼む
「この変更を1つのまとまりとして、コミットメッセージを一言で提案して」「今の変更内容を、あとで自分が読んで分かるように要約して」と頼むと、セーブの記録がきれいに残ります。
卒業 — 読める・任せる・直せる・説明できる
7日間おつかれさまでした。ここでゴールをもう一度確認します。目指したのは、自分ですべて手打ちできる人ではありません。AIに任せる前提で、次の4つができる人です。
- 読める: AIが書いたコードの流れ()や意図を、だいたい追える
- 任せる: 良い発注書([[prompclienrequest)を書いて、AIに的確に頼める
- 直せる: エラーを道案内として読み、原因を切り分けて直せる
- 説明できる: 何を作ったか、なぜそうしたかを、人の言葉で言える
基礎があると何が変わったか
同じ『AIに頼む』でも、基礎がある人は発注が的確で、答えを検算でき、壊れても直せて、人に説明できます。基礎は、AIを乗りこなすためのハンドルとブレーキです。丸投げの助手席ではなく、運転席に座れるようになったということです。
たとえるなら
料理でいえば、全レシピを暗記した人ではなく、素材の見分け方・火加減の勘・味見の習慣が身についた人です。だから初めての料理(=新しい技術)でも、AIと相談しながら作りきれます。この土台はどんな言語にも持ち運べます。
ここから先は、実際に小さいものを1つ作ってみるのがいちばんの練習です。セーブポイントを打ちながら、AIと組んで、読んで・任せて・直して・説明する。今日学んだサイクルを、あなたの手で回していってください。
読んでも腑に落ちない所は、AIに噛み砕いてもらいましょう。
理解度チェック
答えられれば、面接で説明できる状態に一歩近づきます。
バージョン管理(Git)を「ゲームのセーブポイント」にたとえる理由として最も適切なのはどれ?
AIに大きな変更を頼む前にコミット(セーブ)しておくと良いのはなぜ?
この講座が目指した『読める・任せる・直せる・説明できる』人物像を、なぜ『全部を手で書ける人』ではないのか含めて説明してください。
記述式です。まず自分の言葉で答えを考えてから、模範解答を開いて自己採点してください。